脳の疲れ

「漠然とした不調」の原因は“脳疲労”

「自転車やジョギングなどの日常的な有酸素運動では、筋肉やその末梢神経はほとんどダメージを受けないことが明らかになっています。運動によって心拍数を上げ、呼吸を速め、汗を発生させるのは、脳の司令塔となる自律神経。この自律神経に負荷がかかることで起きる『脳疲労』こそが日常的に感じる疲れの正体なのです。

さらに現代では、長時間のデスクワークによる過度の集中状態やストレスがあり、パソコンやスマホの画面を見ることなども、自律神経の中枢を疲れさせる原因となっています。
「最近なんとなく疲れやすい」「仕事でうっかりミスが多い」「気分がふさぎがち」など、不調に悩まされることはないでしょうか? それらは脳に疲労が溜まっているサインといえるのかもしれません。

脳の老化で高まる生活習慣病リスク

自律神経が働くと、酸素を大量に消費し脳内に活性酸素が発生します。この活性酸素は、自律神経の細胞を攻撃して酸化させ、どんどん“サビ”つかせてしまうのです。
この疲労が慢性化し、“サビ”がこびりついて取れなくなってしまえば脳の“老化”を招きます。脳の老化は、糖尿病や脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病のリスクを高め、認知症につながる可能性もあります。

自律神経をしっかりと休ませる“質の良い睡眠”が重要

“質の良い睡眠”とは、具体的にどういうものでしょうか?

当日の疲れを翌日まで持ち越さず、回復させるのが“質の良い睡眠”です。寝入りばなの3時間は『睡眠のゴールデンタイム』と呼ばれ、とくに重要な時間帯です。このときに脳の疲れを癒す『深いノンレム睡眠』をしっかりと取ることさえできれば60〜70%程度の疲労回復を実現できます。いくら眠っても、翌日の疲労感がぬぐえないという場合は、このゴールデンタイムに深い睡眠が取れていない可能性があるそうです。

大切なのは、睡眠の量よりも質。そのためには、睡眠のための“準備”をすることが大切です。

日本健康予防医学会では、睡眠の正しい理解と「生活における正しい睡眠」「睡眠障害と解決方法」について基本的な知識を基に、今後様々な情報講座を展開します。